歯周病治療

歯周病は、病のひとつでもあり、放置しておくと体全体の健康にも悪影響を及ぼします。

虫歯と違い、歯周病の菌が体の中で、肺炎・心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病・多臓器のガンなどとの関係が明らかになってきました。最近の研究では、歯を磨く回数が多い人ほどガンの発症が少ないという結果まで出ています。

高齢化社会の中で、歯科で定期的な口腔ケアを受けることは、健康寿命を延ばすことにつながります。

■ お口の健康はからだの健康

お口の健康アップはからだの健康を保つのに重要だとご存知ですか？

近年、多くの研究・調査から、歯周病がからだの健康に深く関係していることが分かってきています。

歯周病と全身疾患のかかわり

・糖尿病
・高血圧
・心臓疾患
・動脈硬化
・肺炎
・癌　など

口腔内を清潔に保つことが
病気の予防において重要なのです。

■ 歯周病の進行

歯肉炎

プラーク（歯垢）が、歯の表面や、歯周ポケットに付くことで雑菌が繁殖したことから、歯肉が赤く腫れ、歯ブラシ時に出血する状態。

【処置】

歯の表面、歯周ポケット内に付着した軟らかいプラークを歯ブラシ及び、器具にて清掃を行います。
消毒薬にて歯周ポケット内洗浄します。
また、歯ブラシ指導は必須です。
軽度歯周炎

プラーク（歯垢）が表面や歯周ポケットの中で少しずつ時間が経過して固まり始め、歯肉の腫れ、出血が著しくなります。
口臭も現れます。

【処置】

歯及び歯周ポケット内のクリーニングを行います。歯石の除去後、消毒薬で洗浄、炎症があるようなら、消炎剤を塗布し、並行して歯ブラシ指導を行います。
中等度歯周炎

歯ぐきの炎症が歯根方向へ広がり、縁下歯石というプラーク（歯垢）が固まり、帯となって歯茎周囲を取り巻いている状態。周囲の歯肉の腫れにより、根の周りの繊維がゆるみ、腫れ、出血はもちろん、動揺が現れる。口臭は顕著です。

【処置】

腫れた歯周ポケット内に付着した歯石を器具により剥がし落とします。
消毒剤による洗浄及び、抗生剤の塗布、痛みがあれば、レーザーで消炎処置を行います。
重度歯周炎

歯石が深い部位にまでおよび、歯槽骨の破壊が進行します。感染の膿が出て、動揺は顕著になり、痛みも伴います。

【処置】

外科処置（フラップ手術）により、より深い部位の除石を行います。骨を破壊する菌を除去し、人口骨を補填することもあります。